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紅茶の楽しみ教室 第6回

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       ○○○  紅茶の楽しみ教室 第6回○○○
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=============================今回の内容===============================

◆紅茶の種類 [産地銘柄茶とブレンド紅茶] 

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━━ 紅茶の種類 [産地銘柄茶とブレンド紅茶] ━━━━━━━━━

紅茶には紅茶以外の香りが人工的に着香された紅茶と無着香の紅茶があり、
着香された紅茶はフレーバーティーと呼ばれます。
有名なアールグレイもベルガモットという柑橘系のオイルで着香された
フレーバーティの一種です。

無着香の紅茶にはいろいろな銘柄があり、産地名が銘柄となっている場合と
メーカーがつけたブレンド名が銘柄となっている場合があります。
よく見かける銘柄「セイロン」「ダージリン」「ウバ」などは産地名(産地国
名)です。セイロンとは世界的紅茶産地であるスリランカの旧国名、ダージリ
ンはインドの紅茶名産地の1つ、ウバはスリランカの紅茶名産地の1つです。

それに対して「ブレックファーストティー」「ロイヤル○○」などはメーカー
が独自に生み出したブレンド名です。(ブレンド銘柄)

ここで注意する事は、産地名がつけられた産地銘柄紅茶であっても多くの場合
はブレンド紅茶であり、中には他の産地の紅茶がブレンドされている場合もあ
るという事です。

国内に幾つもの大紅茶産地をかかえるスリランカの旧国名が銘柄となっている
「セイロン紅茶」は当然ブレンド紅茶ですが、ダージリンやウバなど単独の産
地名が銘打ってある場合も実は多くはブレンド紅茶なのです。

ダージリン或いはウバ産地などの各茶園の茶葉だけを使用したブレンド、つま
りその銘柄が示す産地の茶葉だけを使用した正真正銘の産地銘柄茶もあります
が、他の産地の茶葉がかなりの割合でブレンドされている場合もあります。

例えばダージリン産紅茶は、実際に生産されている茶葉の量を遥かに凌ぐ量の
「ダージリン紅茶」が世に出回っている事実から、その傾向(他産地の茶葉が
大量にブレンドされている製品が多い)が顕著である事は残念ながら確かなよ
うです。

イギリスやフランスなど海外メーカーの輸入品、デパートやスーパーで売られ
ている紅茶、メーカー品の紅茶は殆ど、多くの産地あるいは茶園の茶葉をブレ
ンドした紅茶です。ですが最近は産地や茶園の特徴がよく出たブレンド無しの
産地銘柄茶や茶園物を扱う紅茶専門店も増え、ブレンド無しの紅茶も手に入り
易くなりました。

ブレンド紅茶は熟練したブレンダーによって香味のバランスを整えられた、完
成した味わいの紅茶といえます。そしていつ買っても常に同じ味わいが期待で
きます。
逆に言えば、常に同じ品質水準、香味の紅茶を安定して大量に供給し続ける為に、
複数の茶葉をブレンドして製品を作り出す必要があるのです。
農産物である紅茶は、茶園や収穫期による品質・香味のばらつきが大きいから
です。

安定供給と共に美味しさをも追求した水準の高いブレンドもありますが、
製造原価の安さを主に追求し、安価な茶葉で増量するようなブレンドもあります。

一方ブレンド無しの紅茶は、ブレンドを必要としない茶葉、
つまり香味に優れて単独の茶葉でもバランスのとれた味わいが要求される事から、
特に高品質な茶葉が選ばれます。

ブレンド紅茶と違っていつも一定の香味の紅茶を手に入れる事は期待できない
ですが(同じ茶園で同じ季節に収穫された茶葉といえども気象条件、製茶の際
にかかわってくるいろいろな要因によって香味は変化してしまいます)
その産地や茶園独自の個性的な味わいが楽しめ、奥深いものです。

同じ銘柄(例えば[セイロン紅茶]、[ダージリン])が銘打ってあっても、
メーカーが異なれば香味が異なるのは当然です。
(各メーカーそれぞれに独自のブレンド規格がある為)

ブレンド無しの産地銘柄紅茶であっても、店によって、
或いは同じ店でも購入時期によって、同じ産地・茶園の紅茶といえど香味は
いろいろです。

先にも申しましたが、紅茶は気象条件や茶樹の状態、製茶条件などいろいろな
要因によって香味が左右される非常にデリケートな生産物ですので、同じ年同
じ茶園で摘まれた茶葉でも時期が数週間ずれるともう香味が違ってきてしまう
のです。
仮にA紅茶店とB紅茶店でそれぞれ銘柄、茶園や等級が全く同じ茶葉が売られて
いたとしても、A紅茶店がB紅茶店から仕入れている(或いはその逆)で無い限り、
それぞれ香味が違って不思議はありません。

無着香である事が原則であるはずの紅茶(フレーバーティーでない紅茶)も、
もっともらしい香りを高める為に、実は着香されている場合があります。
紅茶の香りが不自然なほど強く持続しすぎる、香りとその土台にある味(旨味)が
なんだかアンバランス、そぐわない、という場合は、もしかしたら、
人工的に着香されている可能性があります・・・。
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