紅茶の楽しみ教室 第8回
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○○○ 紅茶の楽しみ教室 第8回 ○○○
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=============================今回の内容===============================
◆インドの紅茶産地
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━━ 紅茶の種類 [世界の紅茶産地インド編] ━━━━━━━━━━
インドの紅茶生産量は現在世界第1位であり、自国内での紅茶消費量も
世界第1位です。国外へ輸出されるものは殆ど高級品であり、安価なものは
莫大な人口をかかえる自国内で大量に消費されます。
インド国内の主な産地は北東インド(ダージリン、アッサム、ドアーズなど)
と南インド(ニルギリなど)にあります。
北東インドの産地
茶葉の収穫は3月頃から11月頃まで行われます。
冬季は気温が低過ぎて芽が伸びない為、茶摘は休止されます。
●ダージリン
ヒマラヤ山脈の麓、ネパールとの国境近くに位置する産地です。
標高が高い山岳地帯の斜面に大小様々、沢山の茶園が広がっています。
一般的に云われているダージリン茶の特徴は、
・水色は明るい燈色〜オレンジ色、比較的淡いものが多い
・フルーティーな香りが豊かで渋みもあり、しっかりした味わい
ですが、実際にはダージリンと名のつく商品でも香味は様々です。
茶園や収穫期によって大きく香味が異なってくる為です。
◇収穫期毎の特徴◇
○ファーストフラッシュ(3〜4月摘み)春摘み、一番摘みとも云われる
厳しい寒さが和らぎ、恵みをもたらす雨が上がった後、一斉に芽吹いた
新芽を摘み取り作られます。
茶葉が若過ぎてまだカテキン含有量が少ない為、発酵(*1)しにくい為、
緑色がつよい色合いの茶葉です。
水色は淡く、青臭いような若々しい香りで渋みは少なく、とても
繊細な味わいです。香りはあってもボディーは軽く希薄です
*1 紅茶は茶葉を発酵させて作られます。発酵によって緑色の茶葉が
黒っぽい褐色に変じます。
○セカンドフラッシュ(5〜6月摘み)夏摘み、二番摘みとも云われる
この時期になると気温が上がり、日照時間も長くなって茶葉にも味が
のってきます。茶葉のカテキン含有量も増える為、ファーストフラッシュ
より茶褐色に近い茶葉の色になります。
ファーストフラッシュより味、香り共にしっかりとして渋みもあり、強め
の味わいです。
この時期に摘まれた茶葉の内、一部の上級品には"マスカットフレーバー"
(マスカットのような香り)が現れます。
○レイニィシーズン(7〜10月)雨期の紅茶
セカンドフラッシュの後、ダージリン産地では長い雨期に入ります。
雨期に摘まれた茶葉は品質的には良くないのですが、収穫量が多い故に
ベストシーズンとも呼ばれます。
ここでいうベストとは、品質的に良いという意味ではなく、収穫量が多い
という意味です。隣の紅茶産出国スリランカの場合は品質的に良いものが
収穫される時期をベストシーズンと呼ぶ事もありますので、
お間違いないよう・・・。
○オータムナル(11月摘み)秋摘みとも云われる
雨期の後、茶摘が休止される冬までの短い間にダージリン産地は再び
良質の茶葉が期待できるシーズン(乾季)となります。
セカンドフラッシュのような鮮やかさはなく一般に香りは控えめですが、
落ち着いた深みのある味わいの紅茶が期待できます。
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気候に恵まれ、品質的に優れた紅茶が生産される季節の事が、
クオリティーシーズンと呼ばれますが、ダージリン産地ではファースト
フラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルがクオリティーシーズンに
あたり、年3回ある事になります。
紅茶専門店ではダージリン紅茶はこれらクオリティーシーズンのものを
中心とした品揃えになっている店が多いようです。
ただ単にダージリンとだけ銘打たれている紅茶(メーカー物など)の場合は、
レイニーシーズンも含めていろいろな収穫期、タイプのダージリン紅茶を
ブレンドしてあると思われます。
ダージリン以外の産地の紅茶が増量目的でブレンドされている場合もあり
ます。
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●アッサム
インド北東の端、ヒマラヤ山脈の麓に広がる大平原がアッサム産地です。
一般的な特徴は力強く重厚な味わいと濃紅の水色です。
中でも上質なものは、独特な甘みのある香りを持ちます。
ミルクティーやチャイに向く紅茶の1つです。
●ドアーズ
ダージリン産地とアッサム産地の間にあります。口当たりは良いけれど、
香りも控えめでこれといった特徴に乏しいので、産地銘柄茶としてはあまり
売られておらず、主にブレンド紅茶やティーバッグに使用されています。
南インドの産地
●ニルギリ
現地の言葉で「青い山」を意味するニルギリはインド南部の高地にある
産地です。コクがあってバランスの良い味わい。茶葉は年中摘まれています
が、12月〜1月に摘まれたものに良品が多いようです。
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インドにはその他にも紅茶の産地はありますが、産地銘柄として売られて
いるのは殆ど見かけません。ダージリンやアッサム程の個性を持たない他
の産地の紅茶は、産地銘柄茶として売られるよりも、むしろブレンド紅茶
に用いられていますので、知らないうちに飲んでいる方も多いと思います。
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